子供のための資産運用
小さいお子さんがいる家庭や将来的に結婚・出産を予定している方は、子供のための資産運用を検討してみましょう。
主な運用先は生命保険会社が扱う学資保険です。
子供の教育資金は高校・大学などお金がかかる時期が明確ですので、計画的かつ確実にお金を用意することが求められます。
子供の教育費
子供の教育費は幼稚園から大学までオール公立なら1,000万円、オール私立だった場合は2,500万円ほどかかると言われています。
年齢を重ねるごとに教育費は高くなっていく傾向が強く、中学生くらいまでは貯金を切り崩さなくても対処できるケースが多いです。
高校・大学は入学金や受験料・教材費などでまとまった出費が頻繁に発生しますので、15歳もしくは18歳の進学タイミングを目標にした資産運用をするのがセオリーです。
学資保険の必要性
学資保険で子供のための資産運用をするメリットをご覧ください。
- 毎月の積立で半強制的に貯金できる
- 解約返戻率が100%を超えることも(平均103~107%)
- 進学のタイミングで分割して保険金を受け取ることも可能
- 親の死亡や病気・怪我で働けなくなった場合に保険料の払込が免除される
人気の理由は、貯蓄性が高いことと一定の保障を受けられることです。
なお、被保険者(親)に対する医療・疾病保障を充実させると返戻率100%を下回る場合があります。
このほか、中途解約すると損失を出すデメリットがあるので注意しましょう。
確実な高利回り運用はできる?
資産運用で子供のための教育資金を大きく増やしたいと思っている方が多いのではないでしょうか?
残念ながら、資産運用は利回りが高いほど元本割れを起こすリスクが高まります。
老後の資産形成の場合、状況に応じて解約するタイミングを調整できますが、子供にかかるお金はそうはいきません。
確実性を重視する意味でも、学資保険など手堅い投資商品を活用するとよいでしょう。
手堅さが魅力の日本国債は、歴史的な超低金利時代の影響で個人向け10年変動で100万円を運用しても250円程度の利息しか得られません。
外貨建て商品などを活用すれば高利回りが約束されますが、為替リスクがあるので注意しましょう。
子供向けにオススメ度が高い資産運用法は社債とソーシャルレンディングです。
大企業の社債は信頼性が高く、国債・定期貯金よりも高利回りの年利0.5~1.5%程を期待できます。
期間も5~7年程度が人気ですので子供向けの資産運用に適しています。
ソーシャルレンディングは事業者へ間接的にお金を貸す投資商品で、利回りは3~10%。低利回りのものを選べば限りなく元本割れリスクが低い保証が付いてきます。
運用期間が短いデメリットと貸し倒れ・遅延リスクがある注意点がありますが、適切な情報収集をすれば15年後・18年後に向けて堅実に資産を増やすことが可能です。
ただし、社債やソーシャルレンディングで見た場合でも、有利な商品は販売時期が限られるなどタイミングの問題があるため、思い通りの運用結果になるとは限りません。
子供のためのお金は資産運用で大きく増やして工面するのではなく、貯金や学資保険でコツコツと積み上げていく方法が無難です。